2016年6月6日 カンボジア訪問
新事業展開のため、急速な経済発展が進むカンボジアの首都プノンペンを訪れました。
ここ数年、日系企業をはじめ多くの外資が投下され高層ビルの建ち並ぶ都市となっていました。
特に青壮年の人口割合が高く、エネルギーに満ち溢れた印象を受けます。
多くの方は内戦や地雷などネガティブイメージをお持ちかと思いますが、現在のASEANにおいてもはや欠くことのできない程の存在感を示しています。
カンボジアには電車がないためほとんどのローカルがバイク・車かバス移動です。
他にはタクシーやトゥクトゥク(バイク牽引タクシー)がありますが多くの利用者は観光者です。
プノンペン中心部の大交差点でもほとんどは信号がないため、自己責任と譲り合いで横断することになります。
ローカルいわく進入時には躊躇しない方が安全、とのことです。
まだまだ貧富の差が激しいですが、富裕層は高級外車を所有しています。
特にLEXUSやRANGE ROVER SUVの割合が高い印象です。
学校帰りの子どもたちです。
日本と同じように制服を着て登下校します。
政府や各国の努力により、小中学校の就学率は90%以上です。
しかし実際には通学していない子や勉強よりも仕事を優先している子など、経済的理由による問題が解決されていないのが現状です。
プノンペンの中心部、リバーサイドの様子です。
今はちょうど雨季にさしかかる時期ですが、それにしても凄まじい雷雨でした。
下水道を含め、インフラがほぼ整備されつつありますが街中に散乱しているごみがつまり一時的にですが冠水を起こします。
ごみ収集車が毎日来るようになり、以前よりはずいぶんと改善されたようですがまだまだ整備が必要だと感じました。
そんな中、子どもたちがここぞとばかりに水遊びを始めました。
たくさんの笑顔にあふれ、元気をもらいました。
チェンエクのレストランですやすやと眠る子どもです。
同じかわいい中でも子どもの寝顔には最も癒されます。
どの国のどの子どもたちにも、幸せになって欲しいと改めて思いました。
プノンペンの中心部にある、回転しゃぶしゃぶ店です。
多くの日本人オーナーによる日本食レストランが進出しており、しかもとてもユニークな店がほとんどです。
こちらでは寿司ではなく、しゃぶしゃぶの具材が回転してるお店です。
ビュッフェスタイルでローカルの家族連れもたくさん楽しんでいました。
異国の地にも日本食文化が伝わっているのだなあと、うれしい気持ちになりました。
世界遺産のアンコールワットで熱心にガイドしてくれるSocaさん。
カンボジアでお世話になっている友人の友人です。
元教員で考古学者でもあるそうです。
確かにかなりの知識量で、抜群の日本語力。
上智大学や京都大学とともに発掘調査・修復を続けているようです。
修復はユネスコやフランス、中国、アメリカなど各国が支援活動としてしているようですが、特に日本が大きく貢献してくれているとのことでした。
自国だけではノウハウや経験がないので、ここまでの修復は不可能のようです。
アンコールワットエリア、シェムリアップにあるオールドマーケット。
食材はもちろん、雑貨やお土産物が所狭しと並んでいます。
とにかく活気と熱気がすごく強い場所です。
ちなみにこちらでお土産品を買いました。
例のごとく日本人価格を提示されたので、多少の英語を駆使し半額のディスカウントに成功しました。
CJCC(カンボジア日本人材開発センター)という、カンボジアと日本のビジネス交流をする施設に、有志が寄付したお神輿です。
製作者は親友の親友です。
カンボジア在住の日本人会のメンバーが中心となり、ゆかた祭りやのど自慢大会も開催されているようです。
ここにも粋な日本人の心が活きていました。
CJCCの受付で笑顔を見せてくれたクメール女性。
カンボジアの人たちはとっても親日で愛嬌があるので、より素敵です。
こちらのセンターは日本の協力のもと、カンボジアの人材育成・経済促進を目的としています。
私たちの目標である、ASEAN諸国の人材育成・経済活性化への気持ちと合致しており今回も、チーフスタッフとミーティングさせて頂きました。
チェンエクのキリングフィールドです。
1975年4月から1979年1月までの間、政権を掌握したポルポトによって300万人ともいわれる人が粛清されました。
その多くは無実の善良な市民で中には旧政府高官、医師や教員などの識者が含まれていました。
この悲劇は決して忘れてはいけないことだと思い、現実を直視するためにあえて訪問しました。
そして鎮魂の意を込めて、供養塔に花と祈りを捧げました。
私たちはこの歴史を胸に、たとえ小さな前進であろうともカンボジアの未来の
ために努力していきます。
上空から見たプノンペン中心部です。
人々の日常を支えるトタン屋根の市場と外資系の高層ビルやホテルが対照的です。
いまだ発展途上にあるカンボジアですが、ASEAN諸国の中でもトップクラスの経済成長率を誇っています。
さらに人口の30%が若年層で今後数十年は労働人口が増え続けるとの予測もあります。
多くの市民が懸命に働き支えあって生きる姿は、昭和の日本を彷彿とさせます。
その古き良き時代の日本に欧米諸国が可能性を感じたように、
カンボジアの未来に光明と可能性を強く感じました。
微力ではありますが、私たちがその一助を担う事が出来れば幸いです。